『福留孝介』さんがキャンプを終えてのコメント全文です。

彼の様なプロフェッショナルな存在をお手本に

若手選手たち成長してほしいですね。

キャンプから帰ってきました。沖縄では自分がやりたいこと、やるべきことに割く時間を取ってもらっていました。何か特別なことをするワケじゃないし、自分が今やらなければいけないことをその日その日、1つずつと思ってやってきた。ケガをしないように、そしてしっかりと体を作っていく。これはずっと変わらないことです。

キャンプ中はいろんな選手と話をしました。グラウンドだけじゃなくても。オレが誰かを教えるとか、そういうことじゃない。いろんな話をして、オレもまた勉強になることがある。この選手がどういう考えを持っているのか。それを知っておくのもまた1つ重要なことだと思っている。

例えば、晋太郎(藤浪)とはブルペンで打席に立った後に話をしました。投手が考えていることと、打者が考えていることは違うと思う。そういう意味で打者からの目線、考えというのを言ったときに、晋太郎が考えていることと合っているかどうか。晋太郎が思っていることと、打者が違うことを思っているかもしれない。話をするなかで、打者ってそういうふうに思うこともあるんですねっていう気づきがある。これはマイナスに考えなくてもいい。自分がマイナスと思っても相手は脅威になることもあるよと。ただ、オレが話したことを取り入れるか、取り入れないかというのは選手の自由。そこは分かっておいてほしい。

これから本格的にオープン戦が始まる。自分たちは去年、最下位のチームだった。その悔しさを持たなければいけない。いや、持たないといけないじゃない。持っているもんだと思っている。逆に言えば、その悔しさ、屈辱を持たずにキャンプに来た人は、このチームにはいないはず。そこはこれからも大いに意識していくべきじゃないかなと思う。

もう1度ショートに挑戦しているトリ(鳥谷)を見ていてどう思うか。自分でチャレンジしにいっているし、絶対にオレは負けないという思いが、全面に出ている。本当に負けたくないっていう強い思いがね。それがトリだったり、糸井であったり。糸井でも確かにオレらと一緒で、ある程度時間を自由にやらせてもらっているけど、自分で何をしないといけないということを理解しながらやっている。

セ・リーグ野手最年長という枕ことばを使われるけど、年齢がどうこうというのは考えたことはない。自分ができると思ってグラウンドに立っているわけだから。自分のやるべきこと、できることをやる。これから開幕に向けてやることはたくさんある。帰ってきて気温差もあると思うし、何よりもケガについては気をつけてやっていきたい。できることを大切に。そこは変わらない。(阪神タイガース外野手)


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(出典:野球(日刊スポーツ))